「完全共有型」2世帯住宅リノベーション

LDK

完全共有型の二世帯住宅のリノベーション工事

プラン

世代を超えて、家族がさらに過ごしやすく、快適に生活を送れるように、今回の工事では、〈居間〉・〈台所〉・〈和室〉とそれぞれ独立した部屋の間仕切りを取り払い、大空間のLDKへとリノベーション。水回りと各居室のリフォームも同時に行いました。

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LDKの風景

縦格子のパーティションは開閉式になっています。 両縦格子を挟んで中央部は「リビング床の間」として、右側格子戸を開くと仏壇置き場、左側格子戸を開くと収納棚となっています。


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中央のオーク羽目板の壁はキッチンの目隠し壁の役割とともに「耐力壁」の役割にもなっています。

大規模な間仕切り変更を伴う工事で、柱を抜いたりする場合は、充分に構造バランスを考慮し、補強、修復を行います。

リビング格子

縦格子をスライドさせると、仏壇置き場になっています。臨機応変に目隠しが可能になっています。


リビング仏壇

近年ではリビングにお仏壇を置かれる方が非常に多くなりました。

新築の場合に和室自体を設けない家も増えたことも背景としてあるようです。毎日家族の笑い声などが響くリビングに設置することで故人様も寂しくないことでしょうし、リビングに仏壇を置けば、食事をする前後などの日常生活の延長線上で、家族全員で故人に祈りを捧げやすくなります。

キッチン

キッチンはTOTO[クラッソ]を採用しました。キッチン側の手元を隠すために腰壁をやや高めに設定しています。

「白」を基調にした、明るく、使いやすいキッチンです。

キッチン対面化

今回のリフォームで、壁付けキッチンは対面キッチンに変更しました。昨今では、省エネ設備の導入や、対面キッチンにすることで国からの補助金も得られます。

キッチンを対面化にリフォームするメリットとして、キッチンからリビングやダイニングを見渡せるため、家族とコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。料理中に家族の様子を見守れるため、小さいお子様や高齢の方、ペットがいる家庭でも安心です。

キッチン動線

家事動線とは、洗濯や掃除などの家事をする際に、人が移動する経路のことです。

この物件は、〈キッチン⇒パントリー⇒洗面⇒脱衣室⇒浴室〉が一直線につながる「家事楽動線」になっています。家事動線の良し悪しによって、普段の生活や効率性に大きな差が出ます。

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漫然と物が配置されていた以前の台所から、整然としたキッチンレイアウトに変更。通路面の凹凸を無くしスッキリした仕上がりとなりました。

キッチン3

目隠し壁の裏側にあたるキッチン袖には収納棚を設けています。

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以前キッチンが置かれていた場所には、扉付のパントリー収納を配置。

キッチン周辺には〈収納スペース〉を十分に確保しましたので、後付けの家具を置く必要はありません。

バスルーム

清潔感のあるバスルームはTOTO「サザナ」シリーズをセレクト。

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1.5坪あった以前のタイル貼のお風呂は、広すぎて冬は寒く、使いづらかったため、1坪強1618サイズのバスルームへと変更。

合わせて、窓も断熱窓に交換し、暖房換気扇や高断熱浴槽を設置し快適なバスルームとなりました。

階段

ホール~階段も「白」を基調とした仕上がりにリノベーション。明るい印象の仕上がりとなりました。

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傷みもあり暗い印象のあった旧階段は、「カバー工法」でリフォームしました。

「カバー工法」とは、今お使いの階段の上に重ね張りする工法なので、1~2日で階段がアッという間に美しくなります。

工期が短いので、リフォーム中のお施主さまの生活負担が軽減できます。

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洗面台と脱衣場を分離することで家族が入浴中でも洗面台の使用が可能となります。

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リビングから気兼ねなく出られるテラスがあると生活の快適さがグッと広がります。

道路に面した場所にある場合には、テラスをワンクッション挟むことにより、プライバシー確保にもつながります。

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プラン
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リビング格子
リビング仏壇
キッチン
キッチン対面化
キッチン動線
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キッチン3
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バスルーム
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階段
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場所

長崎県佐世保市

構造

木造2階建て

工事概要

2世帯住宅の住宅性能向上リフォーム工事

●この物件は住宅省エネキャンペーン事業の補助金を活用した工事となります。

二世帯住宅リノベーションのポイント

コメント

「二世帯住宅」とひとくちに言ってもその種類はさまざまで、選択できる間取りは以下の3つに大きく分けられます。

①完全分離型

②部分共有型 「ほどほど共有」

③完全共有型 


それぞれの特徴については、


①完全分離型

玄関やキッチン、浴室など、すべての設備を世帯ごとに独立させた間取りです。

上下階で世帯を分ける上下分離型プランと、左右で分ける左右分離型プランの2種類があります。

左右で分けるタイプの二世帯住宅は、玄関やキッチン、お風呂など、すべての生活空間を左右に独立させた間取りです。互いに気兼ねなく暮らせるだけでなく、一方の住まいが空いた場合に家賃収入を得る賃貸住宅としても活用できます。

上下階で分けるタイプの二世帯住宅は、左右で分けるタイプとは異なり、階別で暮らし分けをする間取りです。親世帯が階段のない1階に暮らすことで、足腰が弱くなっても安心して生活できます。


②部分共有型 「ほどほど共有」

玄関、トイレや浴室など一部の住宅設備のみを共有するタイプの間取りです。

「玄関のみ共有する」「玄関とお風呂だけ共有する」「玄関とリビングのみ共有する」など、共有する部分と分離する部分をご家族のニーズに合わせて自由に選択できます。

ご家族の暮らし方によって、さまざまなバリエーションができます。 ライフスタイルに合わせて選べば、同居ならではの便利さや安心感と、 別居のような気楽さを自由なバランスで両立できます。


③完全共有型

完全共有型の二世帯住宅とは、玄関・LDK・水回りなどは全て共用とした間取りです。その分、個室(部屋)を多く(広く)とりやすくできることも大きなメリットです。

家族が顔を合わせる機会が必然的に多くなるため、同居感が強く、コミュニケーションが活発になりやすいのが特徴です。

ひとつの大家族として安心して暮らせます。 親世帯が高齢となる場合や、おひとりの場合などに多いスタイルです。